先日、マグロ豊漁のニュースを見ました。

豊漁は嬉しいことですが、自然の循環を守るには何が必要でしょうか?
*マグロと生態系の循環
25年に入り、100Kg級のマグロが異常に獲れすぎているそうです。
例年の80倍も獲れている地域もあるようです。
しかし、数年前までは乱獲でマグロが激減したため、漁獲量を厳しく制限していました。
そのためか、今年は豊漁となったのですが、厳しい漁獲量制限のため、
せっかく獲れたマグロも一部は海に放流しているそうです。
マグロが増えたことで、私たちは安くて美味しいマグロが食べられますが、
実は悪影響もあります。
マグロが増えたことで、マグロの餌となる「イカやサバ」が、激減しているそうです。
イカやサバが激減すると、私たちも困りますが、それを餌にしているマグロも困ります。
結果的にマグロも激減するかも知れません。
一生懸命、海や魚を守ろうとしても、あっちを立てればこっちが立たず
非常に難しい問題で、人間の無力さを感じますね。
これに似た話が山里にもあります。
*イノシシの村と過剰捕獲
ある山里に100人の村人と、100頭のイノシシが住んでいました。

毎年人間は30頭を捕獲して食べ、イノシシは新たに30頭生まれる。
当然、イノシシも人間も減らずに循環していました。
ある時、山里ブームが起こり、人口が倍の200人になりました。
食べ物が足りなくなり、イノシシを倍の60頭捕獲して食べました。
翌年、10頭のイノシシが生まれましたが、全部で50頭に減りました。
さらに翌年、残ったイノシシ50頭すべて捕獲しましたが、
200人分の食料が足りず、村から人は出ていきました。
イノシシは絶滅し、人も住めなくなりました。
マグロは保護しすぎ、イノシシは乱獲。
この様に環境問題は、自然の循環を考えて行動しないと、すぐに崩れて
しまいます。
一人ひとりが、持続可能を意識して行動することが大切ですね。

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